行く予定はなかったものの
釣り納め&嫁さんの実家にアイナメでも持っていくか!
と、釣行
石巻に入ったあたりから風が強いのが解る
相変わらず、この時期は風に嫌われるが
昨年NMMで最初に入った場所に行く
案の定、爆風だ
しばらく粘ってみたものの
これじゃ面白くないと
NMMで移動した場所に移動
前回、シーバスが釣れていた場所だ
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こちらは風も穏やかで釣りやすそう
そして、前回行けなかった小山をテトラ沿いから行けるのが解って
サクサクと奥の防波堤に行く
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めっちゃ藻があるので悪くない
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しかし、後続のアングラーも当たり前のように来るw
ダメだ・・・誰でも来れるんじゃん
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とりあえずネチネチとやっては見るものの
乗せれない小バイトばかりで話にならず
そんなこんなで暗くなってしまったので
車を停めた常夜灯近くでメバルを始める
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数投目
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ゴゴンっというバイトから一気に潜りこまれる
引き込まれるメバルロッド
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メバルならでかそうだけど、ちょっと違う
そして潜られたw
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テンション張ったままのラインからはグ・・・グ・・・と魚信があるが
メバルロッドじゃ抜けそうもない
我慢比べしていたら
グググン!!っとそのまま奥に潜り込まれた・・・
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うーん、手前だしルアーレスキューみたいなのを近づければ
と、ルアーレスキューを手繰らせてみると
物の見事に魚が藻に化けていた・・・・orz
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しかし、何かいる
そして、数投目のフォール中にゴゴンっとバイト
・
そのまま潜られないように近場まで寄せて・・・・・
潜られた〜!!
・
でも抜けた〜
みたいなやり取りがあって速攻抜く
デカイメバルかと思ったら30cmくらいのアイナメw
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藻が多いからスリリングな釣りだ
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持ち帰りDayだから、バッカンに水を入れてアイナメをキープ
何となく解ってきたので
お立ち台みたいな横からキャストしようとする
・
キャストの瞬間
足を踏み外したw
というか一段下がったとこにかと思って
お立ち台の柵に手を伸ばして柵を捉えるが
勢いが違う!!
海に落ちる!!!
柵に伸ばした手は落下の勢いを止めることもできずに・・・・
・
次の瞬間
海に浮かんでいる俺
ヤバイ、マジで海に落ちた
・
マジかよ〜!!
あ〜あ・・・財布濡れてきているのが解るし・・・
うん?メガネは無事だ。運転して帰れるな。
さて、どうすっか?
・
と、この辺までは余裕でした
・
回りを見ると一段下がった防波堤に反対にしたハンガーの半分くらいのが打ち込んである
・
こんな感じ
高さは1mくらい
手を伸ばせば下部にはつかまれそうだ
・
しかし、腕だけの力でいけるか?
足を引っ掛けるまでには相当の力が必要だ
・
まずは、泳いで近づく
下の部分に手を掛ける
・
っていうか、いつまでロッド持ってんだよ!
すぐにロッドを陸上に投げる
感触からすると2ピースの下の部分しかなかった感じだけど
・
んで、手を掛けて考える
・
本当に上がれるのか?
しかしフローティングベスト無かったらマズかったな
50mくらい泳げば確か浅瀬だったよな・・・・
とか余裕ぶっこいて考えていた
・
っていうか、暖冬とはいえ
12月末の海に居るんだぞ>>俺
やばい、速攻上がらないとダメかもしれん
・
一気に力を入れて両手でつかまる
そのまま懸垂の要領で上部に手を掛ける
よし!片手がかかった!
もうひとパワー!
うぉりゃ〜!!
両手が上部にかかる
よし!これで体を寄せて
片足を下部に掛ける
3点支持完了!
助かった〜!!
と思った
・
が、それ以上一向に体が上がらない
・
水吸った防寒着が重くてどうにもならない
両手、片足を引っ掛けたまま茫然とする
いやいや、もっとパワーを!!
うぉりゃ〜!!
だ・・・ダメだ・・・・
体は寄せれても上に上がらない
何としても胸を上部まで乗せないといけないが
どう頑張っても上がらない
・
何度か試してみるが
徐々に力が無くなっていく・・・・
・
無理だ・・・
もう一度、落水する
どぼん
ちょっとヤバイぞ、これ
この時点で相当体力を使っているので息が既に上がっている
・
50m先の浅瀬だと思うとこまで泳ぐか?
いや・・・・もう体力ねーだろ
考えるだけ時間がもったいない
・
もう一度、ハンガーみたいなのにトライする
・
今度は両手が上部までで、足を掛けるとこまで行かない
体力が完全になくなっている
・
また落水する
・
ハンガーみたいのに片手を掛けて考える
助け・・・・は無理だ、ここ1時間以上誰も来てない
浮かび続ける?・・・・体が動かなくなって死んでしまうだろう
・
考えるだけ無駄
次の手段
浅場のほうまで泳ぐしかない
幸い、ハンガーみたいなのは3m間隔くらいで浅場まで打っているので
つかまりながら行けば大丈夫そう
・
海で服来たまま泳ぐ違和感
あんまり進まないけど、ふたかきくらいで1つのハンガー間隔くらいだ
・
・・・・が、3つくらいまで来た時点で先が長いのを実感
本当に行けるのか?
体力が全然ない
その証拠に泳ごうとするが思ったように体が動いてないので
おもいっきり海水を飲む
おぇ〜
本当にやばくなってきた
諦めたら死んじゃいそうだ
・
死ぬか頑張るかの状況になってきた
気合と根性だけで浅場と思う位置へ進むが1/3程度くらいしか進んでないのにゾっとする
諦めたら死ぬ
段々と死が近づいてくるのが解る
・
やっと半分だ
・
頑張れ>>俺
体力とか気にするな、ロボットのように繰り返して泳げ
・
あとハンガーが3つ4つくらいになったが気を抜くと体が動かなくなりそうだ
・
絶対に休まないように体を動かしながら進む
息が完全に上がっている
何度も飲んだ海水が気持ち悪い
・
そして、次なる恐怖が脳裏を過る
・
もしかして、浅場じゃない?
・
釣りしているときは浅場と思っていた場所だけど
足がつかない
しかし、直角に曲がっている場所のために何とかなりそうだ
・
そして、直角の場所に付いた
どう見ても浅場じゃなかった
・
しかし、ハンガーみたいなのと直角の壁を使えば上がれるかも・・・・
っていうか、上がれないと終わり
・
完全に体力が尽きた状態、考えている暇はない
ハンガーに手を掛け壁に足を突っ張り体を上げていく
何とかいけそうだ
・
よしよし、あと少し
先ほどより条件が良いのに重くて上がらない
諦めるわけにいかないので数cmでも数mmでも上げて足を突っ張り、手を手繰り寄せて体を上げる
・
い・・・行けそうだ!!
最後はフローティングベストを引っ掛けながらもハンガーみたいなのに胸を乗せれた
・
助かった〜!!
本当に助かった
ちょっと死んじゃうかと思ったけど助かった!!
・
あぶね〜
・
マジ死んだらどうすんのよ。
・
はぁはぁ!!と息を荒げフラフラしながら車に行く
泳いでいる途中でも思ったけど
車のスマートキーって水没しても大丈夫なのか?
・
車に近づく・・・・主人を迎えるように室内灯が点灯する
・
これで無事帰れる!!
速攻、エンジンを掛ける
まずベストを脱ぎ捨て、運転席に座ってクラッチを踏みながらエンジンを掛ける
・
で、すぐに車から降りて・・・・・
シートに水が浮いている・・・
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とりあえずタオルとか乗せる
そして、帰る片づけをする
・
落下した場所に戻る
このお立ち台の右側から落ちた
常夜灯の影で真っ暗になっているために、お立ち台に気を取られて防波堤の一部と思っていた
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まず投げたロッド
2ピースのグリップ側だけ投げたつもりだったのに、ちゃんと両方つながった状態であった
いかにパニくっていたのか解る
そして、投げたときに感触なかったリール
ザウバーは殉職か・・・・しょうがない
と思っていたら
お立ち台の手すりに引っかかっていた
これでタックルは無事だ
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びしょびしょの体で片づけをする
バッカンに入れていたアイナメは速攻リリース
ちょっと具合悪くなってきた・・・・
全力な体力を使った上にビショビショな服
ロボットのような動きで片づけをして車に乗り込む
息はずっと上がりっぱなしだ
中々、車が暖かくならない
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上半身は予備に持ってきていたタートルネックのセーターに着替え
下半身はそのまま
足は靴下と抜いで長靴を履いた
・
寒さと恐怖で震えが来る
収まらない震え・・・・
ついでに海水飲んでいたのでオェオェと吐き気が来る
いっそう吐いてしまいたいが吐く体力もないのか嗚咽だけ
・
15分くらい経過しただろうか・・・・何はともあれ帰るしかないので帰る
車を運転していれば気が紛れるはずだし
・
そして・・・・帰路についた
・
まぁ、そんなとこ